日日光進・更新・交信。アナタへの健康波動---。


by jinsei1

6月3日

「郭公や美田の底に鎮む魂」 
(かっこうやびでんのそこにしずむたま)
阿部みどり女(じょ)。
 五月半ばに南方から渡来する夏鳥で、カッコウ、カッコウと鳴くように聞こえるから、<郭公>の名が付いた。明るく響き渡る声は牧歌的で詩情をそそる。昭和35年、旭川を訪れての作である。かつて北海道には耕しながら国を守備する屯田兵がいた。彼らによって開拓は進み、長年月かけて今日の美田はつくり上げられた。その霊は田の底に静に宿っているのだ、と歴史を追想しての一句である。
1886~1980 札幌市生まれ。「勲章」創刊主宰。by村上護。

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「郭公は托卵企む太い奴」
(かっこうはたくらんたくらむふといやつ)
山根尽生。

托卵にみる進化
バーチャル野鳥・カッコウ

★明日6月4日の一句 
「高根より下りて日高し鮓(★すし)の宿」 河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)

by jinsei1 | 2005-06-03 06:42 | きょうの一句