一日一案 発想練習 8月13日
2005年 08月 13日
筒井さんは、病気で出世が遅れて、守衛さんをしている。友だちが出世をしている姿を見ると、劣等感にさいなまれたという。ところが発明に興味を持つようになって、いつの間にか、それがなくなっていた。
筒井さんの発明の始めは、変形マッチのアイデアである。
ビールびんかたのマッチ、立つマッチ、そして、いまあたっているのが、靴べらつきマッチ。考案料は、年間で700万円だという。
筒井さんは、「アイデアは、劣等感克服の妙薬です」という。あなたの連想をつぎに書こう。by豊沢豊雄
★筒井 一郎(つつい いちろう) 1918年東京都生まれ。東京府立第七中学校(現・隅田川高校)卒業。進学を嫌って家業の医療用ゴム製造に従事しながら、乳児用哺乳器、哺乳玩具など各種発明考案し、大いに家業に寄与するも、1938年現役入隊し、終戦後外地から帰還。サンケイビルの管理部勤務のかたわら小物発明に精を出す。定年後も趣味と実益と生き甲斐づくりを兼ねて小物発明を楽しんでいる。
「マッチ博士」のニックネームのとおり、獲得した工業所有権のうち、マッチだけでも70件以上商品化されており、そのほか日用品、文具、雑貨類を含めると、数百件に及ぶので、最近では「ミニ発明の魔術師」と言われている。by相川信彦
農業社長のアイデア