一日一案 発想練習 9月25日
2005年 09月 25日
老人が発想を始めると老化防止になるという。したがって老人大学では、よくアイデアを教材にする。
札幌の石沢タキさんも、また、アイデアを生み出して老化を防いでいる。
四年前のこと。市電にのって、吊り手につかまっていたとき、ガタンと横ゆれした拍子に、あやうく倒れそうになった。ところが、となりに立っていた老人は、二本の吊り手をいっしょにつかんでいたため、横にゆれなかった。
これからヒントをえて石沢さんは、一つの輪にV字形に二本の吊り皮をつけた。こうすると、左右にゆれにくい。
この案を、吊り手を製造している稲垣工業所に持ち込むと、すぐ採用され、「ダブルベルト式吊り手」という名で売り出されることになった。
電車の吊り手一つにも、このようにアイデアを出す余地がある。by豊沢豊雄。
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