日日光進・更新・交信。アナタへの健康波動---。


by jinsei1

1月8日 まとふ

「冬菊のまとふはおのがひかりのみ」 
(ふゆぎくの まとふはおのが ひかりのみ)
水原秋桜子。
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(前略)
 作者の水原秋桜子は明治二五年(1892)東京神田生まれ。阿波野青畝・高野素十・山口誓子とともに四Sと呼ばれ「ホトトギス」の黄金時代を築いたが後に離れた。掲出句は句集『霜林』(昭和二五年刊)所収。森澄雄はこのころの句について掲出句をあげ「年齢の孤寂にいよいよ観照の澄みを加えた作家精神の沈潜を物語るものであろう」と書いている。by癒しの一句。
★本名は豊。東大医学部を卒業し、神田の水原産婆学校の産婦人科医として開業しており、宮内省侍医として皇室の出産にも関わった。掲載句は、戦後の昭和二十年代に発表されたものである。冬菊が冬の弱い光の中で凛と自立している姿を描いた。うがって読めば、戦後の皇室、とりわけ秋桜子が敬愛した貞明皇后(昭和天皇の実母)の戦後の毅然たる姿を描いたものともとれる。0512
小田部雄次(図書館長)by静岡福祉大学付属図書館 心の広場 名句鑑賞


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by寒椿写真集   ★和菓子で如何!
「彩りに粗目まとふや寒椿」
(いろどりに ざらめまとふや かんつばき)
尽生。

明日1月9日の一句
「巾着の中の鐚銭日脚伸ぶ」 
黛執(しゅう)。

遠隔治療のお薦め

by jinsei1 | 2006-01-08 11:37 | 癒しの一句