2月5日 いくたびも
2006年 02月 05日
(ゆきのひぐれは いくたびもよむ ふみのごとし)
飯田龍太。
もらってから幾度も読み返す手紙には、必ず心に触れる何かがある。その手触りや文字や、はじめて開いた時の心持ちをもう一度得たくて、開くこともある。もう軸を憶える程でも、わかっているゆえの安らかさがそこにはあるだろう。作者にとって「雪の日暮れ」とはそういうものなのだ。by癒しの一句。
「友釣りを鱒二と憩う栃代川」
(ともづりを ますじといこう とちよがわ)
山根尽生。
明日2月6日の一句
「春雪三日祭の如く過ぎにけり」
石田波郷。