12月15日 新しい
2006年 02月 15日
あわてて、鉄砲を撃ちましたが、なんと、玉が入っていません。
けれども、「パーン!」という音にびっくりしたイノシシは、玉が当たってもいないのに、目をまわしてひっくり返ってしまいました。
そこへ、ちょうど、イノシシの肉を買う商人が通りかかりましたので、猟師は、
「どうだ、イノシシを買わないか」
と、いうと、商人は、イノシシの体を調べて、
「何と、このイノシシには、鉄砲の玉があたった痕がない。いつ死んだのか、解ったものじゃない。古いんだろう?」
「そんなことはない! たったいま、撃ったものだ」
「いや、古そうな」
「いや、新しい」
二人が、そう言い争っていると、イノシシが息を吹き返して、逃げていってしまいました。
猟師は、それを指さすと、得意顔で、
あの通り、新しいじゃねえか」
ハイッ、お次ぎがヨロシイようで------。
明日2月16日の予告
井戸堀り
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