日日光進・更新・交信。アナタへの健康波動---。


by jinsei1

12月20日 話半分

12月20日 話半分_a0009666_8474724.gif 京都へ商いに行く江戸の男に、物知りの男が注意をしました。
「京へ商いに行くそうだが、油断するなよ。京では、何でも値切ったほうがよい。二両といえば、一両だと思え」
「おお、成るほど。では、その通りにしよう」
 男は、喜んで出かけて行きました。
 さて、京都に着くと、やっぱり教えられた通り、何でも、飛んでもなく高い値段です。
「成るほど、言われた通り、恐ろしい所だ。これはみな、半分ずつに聞いておけばよい」
と、男は、思い込みました。
 そのうちに、ふとしたことから、京都の友達がで来ました。
「お前さんの名前は、何と申す」
 江戸の男が聞くと、京の男は、
「六兵衛と言いまする」
(さてさて、京の人は、掛け値するから、これはさしづめ、三兵衛だろう)
「お家は、どの位の広さでございます?」
「五間の間口の家でございます」
(よしよし、これも二間半の間口の家だな)
「して、何人でお暮らしですかな?」
「只今は、私独りでございます」
(よしよし、これも半分)
と、江戸の男は、京の男をじろじろ眺め廻し。
(はて、半分には、どうしても見えぬが)
江戸の男は、思わず首をかしげ、




 
「して、もう半分は、どなたでございます」

おしまい

ハイッ、お次ぎがヨロシイようで------。
明日2月20日の予告

ネズミおろし
 
遠隔治療のお薦め

by jinsei1 | 2006-02-20 08:51 | 一服小話