2月24日 小男の願い
2006年 02月 24日
神棚に手を合わせては、いつも、
「神さま、なにとぞ背が高くなりますように、お願いします」
と、お祈りをしていました。
ある日のこと、夢の中に神さまが現れて、厳かに言いました。
「お前の望みは、叶えてやる。ご飯を一升、お餅を一升食べ、酒を一樽飲んで、そのまま眠るがよい。目覚めた時は、体中がだるく感じるから、その時、上下へ十分に伸びをせよ。そうすれば、お前の背は、必ず布団の長さまで伸びておるぞ」
そこで、パッと目が覚めました。
「おお、ありがたい御告げだ。さっそく、その通りやってみよう」
男は、御告げの通り、一升飯を食らい、一升餅を食い、一樽酒を飲むと、ぐでんぐでんに酔って、その場で、そのまま眠ってしまいました。
さて、目が覚めてみますと、御告げのとおり体中がだるい。
そこで、ぐぐっと伸びをして、
「さて、これで願いがかなった。ありがたい、ありがたい」
と、立ってみると、なんと、前よりも背が、かなり低くなっております。
・・・ああっ! この布団は!」
今寝ていた所をみると、
座布団の上で、寝ていたのでした。
おしまい
ハイッ、お次ぎがヨロシイようで------。
明日2月25日の予告
饅頭怖い
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