日日光進・更新・交信。アナタへの健康波動---。


by jinsei1

2月24日 小男の願い

2月24日 小男の願い_a0009666_8293411.jpg 生まれつき背の小さい男がおりました。
 神棚に手を合わせては、いつも、
「神さま、なにとぞ背が高くなりますように、お願いします」
と、お祈りをしていました。
 ある日のこと、夢の中に神さまが現れて、厳かに言いました。
「お前の望みは、叶えてやる。ご飯を一升、お餅を一升食べ、酒を一樽飲んで、そのまま眠るがよい。目覚めた時は、体中がだるく感じるから、その時、上下へ十分に伸びをせよ。そうすれば、お前の背は、必ず布団の長さまで伸びておるぞ」
 そこで、パッと目が覚めました。
「おお、ありがたい御告げだ。さっそく、その通りやってみよう」
 男は、御告げの通り、一升飯を食らい、一升餅を食い、一樽酒を飲むと、ぐでんぐでんに酔って、その場で、そのまま眠ってしまいました。
 さて、目が覚めてみますと、御告げのとおり体中がだるい。
 そこで、ぐぐっと伸びをして、
「さて、これで願いがかなった。ありがたい、ありがたい」
と、立ってみると、なんと、前よりも背が、かなり低くなっております。



2月24日 小男の願い_a0009666_23171068.jpg
長座布団 110×60㎝

「おや、どうしたことだろう。
・・・ああっ! この布団は!」
 今寝ていた所をみると、
座布団の上で、寝ていたのでした。

おしまい

ハイッ、お次ぎがヨロシイようで------。
明日2月25日の予告

饅頭怖い
 
遠隔治療のお薦め

by jinsei1 | 2006-02-24 08:33 | 一服小話