日日光進・更新・交信。アナタへの健康波動---。


by jinsei1

2月24日 芽吹きへ

「山焼きやほのかにたてる一ツ鹿」
(やまやきや ほのかにたてる ひとつしか)
加舎白雄(かやしらお)。
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 早春、野山の枯れ草を焼き、その灰を肥料としてよい草刈山にする。火は昼夜をわかず燃え続けることもある。その山焼の煙と炎の向こうに一頭の鹿がほのかに見えている。夜の情景と見たほうが興趣が深い。山火に鹿の姿が照らされて、ゆらゆらと浮かんでくる。群れから外れた孤独な雄鹿の、すらりとした立ち姿は作者の自画像かもしれない。「鹿一つ」と言わずに「一ツ鹿」と強調したところにもそれがうかがわれる。『しら雄句集』所収。
作者加舎白雄は江戸天明期の俳人。1738年に江戸で生れ、蕪村にやや遅れて、中興俳諧を完成した。矢島渚男は「蕪村を郷愁の詩人と呼ぶとすれば、白雄は寂寥の詩人」と書いている。芭蕉の生き方を慕って、蕉風俳諧の精神を忠実に継承した作品を多く遺した。「人恋し灯ともしころをさくらちる」「陽炎の目にしみるばかりなり」など、陽炎の句は、兄の死に国元の信州上田に赴いたとき、墓前での作。by癒しの一句。

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「枯れ茎に梅雨に備えの芽吹きかな」
(かれくきに つゆにそなへの めぶきかな)
山根尽生。

明日2月25日の一句
「仰ぐこと多くなり春の空となる」 
加倉井秋を。

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by jinsei1 | 2006-02-24 14:02 | 癒しの一句