3月27日 春星
2006年 03月 27日
(いまのいひん ならざるはなし はるぼしも)
右城墓石(うしろぼせき)。
春の夜は適度に湿気もあって冬の刺すような冷気もない。親しい星も多く、夕暮れには惑星を見ることができるし、暮れていくにつれ、オリオンの三ッ星や大いぬ座のシリウス、獅子座のレグルス、そして北斗七星が上がってくる。
作者には妻と二人で春の星を見上げた大切な時間があったのだろう。星の巡りは年月を語るが純粋な思いそのものも語る。読む度にその透明感に心打たれる。by癒しの一句抄。
(よはよぼし あさはあさぼし ああせんじん)
山根尽生。
夜星朝星紙そをたたく、今日も務めじゃ手が痛む
明日3月28日の一句
「雪の嶺の霞に消えて光けり」
鈴木花蓑。
遠隔治療のお薦め