日日光進・更新・交信。アナタへの健康波動---。


by jinsei1

3月28日 光けり

「雪の嶺の霞に消えて光けり」
(ゆきのねの かすみにきえて ひかりけり)
鈴木花蓑。
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 遠くの雪嶺が霞にまぎれて見えなくなったというのも、春浅い頃の感興である。そのひとたびは見えなくなった雪山が、きらりと光って霞の中にありありとその存在を示した。人の姿のない、純粋な、叙景の俳句である。その客観写生の景色の中に、抽象化された人生の意味を読み取ろうとする人もあるかもしれない。しかし、花蓑のこのような叙景句は、やはりそのあるがままの風景として味読すべきであろう。そのあじわいのなかに、読者をしてゆったりとした気分にさせるものがある。by癒しの一句抄。

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「繋がれずあんた日溜まりこちゃ鎖」
(つながれず あんたひだまり こちゃくさり)
山根尽生。

明日3月29日の一句
「春風に此処はいやだとおもって居る」 
池田澄子。

遠隔治療のお薦め

by jinsei1 | 2006-03-28 11:31 | 癒しの一句