6月22日 合歓咲き
2006年 06月 22日
(ちをはくは いとやすくねむ さきにけり)
南上敦子。
庭先を掃いている。毎日のことだが日によって天気も違えば、掃くほうの気分も変わる。それでも淡々と掃き続けている。こうやって箒を使っていれば、掃くことはなんとたやすいことかと思われる。上を見上げれば合歓が咲いている。「いとやすく」が「合歓咲きにけり」にも懸かるような、軽やかさも日々の暮らしの落ち着きそのもののようだ。合歓の花は天を掃いているのだろうか。癒しの一句抄。
★<お香の木 抹香木>
昔は毎朝仏壇にお香を焚き、お膳をお供えする家が多かった。香材は農山村ではほとんどの家が自家製のものを利用していた。ネムノキの葉はカツラとともに、お香の剤料として全国的に使用されていた。
秋田ではネムノキをマッコウギと呼び、ネムノキの葉を盆近くなると採取し、干して臼で引き抹香を作る。1年中使う分を一度に作っておく。ネムノキを最上とするので抹香木という。
<多目的に利用されている有用樹>
ネムノキの葉にはクエルシトリン、若葉にはビタミンCなどを含む。ゆでて食用にされる。また、牛馬の飼料にもなる。夏季に集めた樹皮を天日乾燥したものを生薬で合歓皮といい、利尿、強壮、鎮痛、駆虫の効果がある。
byシリーズ自然を読む"樹木の個性を知る"「ネムノキ」抄
(ねむさいて あきのおちばの ころのこと)
山根尽生。
明日6月23日の一句
「炎天にいま逢ひそれも過去のごとし」
目迫秩父。
寝てる間に、ボケ防止