7月8日 炎天
2006年 07月 08日
(えんてんや ひとがちいさく なってゆく)
飛鳥田驪無公(あすかだれいむこう)。
真夏の昼下がり、道をゆく人がどんどん遠くなってゆく。日陰にいる自分とはずいぶん隔絶した存在のように思える。ことさら早く小さくなってゆくようだ。もう点だ。大胆な描写に青年の不安のようなものもうかがわれる。
大正十五年にすでに表現の上でも、これだけ新しい俳句が生まれていたところにも注目したい。by癒しの一句抄。
(えんてんか くろのけがわで さぞやもう)
山根尽生。
明日7月9日の一句
「炎天の遠き帆やわかこころの帆」
山口誓子。
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