7月14日 へぼ占い
2006年 07月 14日
易者が、田舎へやって来ました。
すると、百姓の親父さんが、
「無くなった物があるのだが、何処へ行ったか、占って貰えんかね」
と、頼みに来ました。
「お安いことだ」
易者は、早速、親父さんの家を見て回りました。
牛小屋を覗くと、牛がいません。
(なるほど、無くなったと言うのは、牛のことだな。牛なら確か、野原にいたが)
易者は取り敢えず、親父さんに聞きました。
「それは、黒いものだな」
「へい、黒いもので」
「耳も付いておるな」
「へい、耳も付いております。でも、どうして判るんですか?」
易者は、威張って答えました。
「おっほん。わしわに判らぬ事は無い」
「へへっー、大したもんだ。それで、何処へ行ったか、分かりますか」
「むろん。・・・それは、南の方角にある。広い野原で、草を喰っておる」
易者は、自信たっぷりに言いました。
しかし、親父んは、不思議そうな顔で、
「あの、鍋が、野原で、草を喰うですか?」
「はあ? ・・・鍋?」
「はい、この間から、鉄鍋が一つ、
見当たらないのですが」
おしまい
ハイッ、お次ぎがヨロシイようで------。
明日7月15日の予告
無理な願い
☞ 遠隔治療のお薦め
☞ 寝てる間に、ボケ防止