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by jinsei1

8月6日 かがみみせ


8月6日 かがみみせ_a0009666_13362845.gif 昔、ある田舎の男が、江戸見物に行きました。
 神田まで来ると、『かがみみせ』と書いた、看板が出ていました。
 少し慌て者の男は、鏡と言う物を知らないので、それを、「かかみせや」と、読んでしまいました。
「流石は、江戸じゃ。珍しい商売があるわ」
 男は、すっかり感心してしまいました。
「かかみせや」というのは、「かか」、つまり、お嫁さんを見せて、売る所だと、勘違いしたのです。
 江戸見物もすんで、村に帰った男が、色々江戸の土産話をしているうちに、「かかみせや」の話になりました。
「何だい、その『かかみせや』というのは、どうも怪しい。おらも江戸に行って、それを見て来てやる」
 お嫁さんも、少し慌て者なので、早速江戸へ出かけて行きました。
「あの、かかみせやを知らんかね」
と、江戸中を探しましたが、そんな店はありません。
 そして、神田へ来た時です。
 『かがみみせ』というかんばんの出ている店がありました。
「ああ、あれだな。『かかみせや』と、いうのは」
 そこで、店の中にある、鏡を、ひょいと覗くと、鏡の中に、自分の顔が映りました。
「何だ、これが、『かかみせや』の『かか』か。あんな田舎女の、どこが良いもんやら」
 ぶつくさ文句を言いながら、暫く行くと、また、看板がありました。『ことしゃみせん(琴・三味線)』と、書いてあります。
 それを見て、お嫁さんは、益々腹をを立てました。




「『今年は見せん』だと、まったく、江戸は変な所だ!」

おしまい


ハイッ、お次ぎがヨロシイようで------。
明日8月7日の予告

羨ましい



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by jinsei1 | 2006-08-06 13:37 | 一服小話