9月4日 白露に
2006年 09月 04日
(しらつゆに かがみのごとき みそらかな)
川端茅舎。
早朝など、芋の葉や、芭蕉の葉に大きな露が生れているのは、つくづく不思議に思われるが、茅舎はそれを童子のように純粋な目で眺めている。露の世界は日常の世界ではない。「白露に阿吽の旭さしにけり」「金剛の露ひとつぶや石の上」など。
掲出句は露に入り露から離れて空を詠んだもの。鏡のように澄んで明るい空である。それも御空という言葉に、現世のものを見ても、この世のものとは違う景を描き出す詩人の目を感じる。茅舎は小さな露に大きい世界を見ていた。by癒しの一句抄。
(しらつゆに わすれおかれし しろきたま)
山根尽生。
明日9月5日の一句
「思はずも銀河近うて道にしやがむ」
細見綾子。
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