日日光進・更新・交信。アナタへの健康波動---。


by jinsei1

9月11日 せかい


「大花野少年のうち伏してをり」
(おおはなの しょうねんのうち ふしてをり)
藺草慶子(いぐさけいこ)。
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 澄んだ秋空の下にどこまでも広がる花野。作者が見ているのはその真中に横たわる少年である。この少年は傷を負っているのだろうか。もちろん精神的な痛手のことだが、そう思うのは「うち伏す」という表現に作者の感情の揺れを感じるためだ。この作者の教師たる日常を思い出せば少年は教え子の一人かも知れない。
 しかし作者はそれを美の景色としてとらえた。秋草の中に横たわる少年を配して大花野を印象的な景色にしたのは詩人の目である。by癒しの一句抄(八月一日所収)。

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「五年経て世界困惑未だなお」
(ごねんへて せかいこんわく いまだなお)
山根尽生。

明日9月12日の一句
「白雲の行くや筆柿次郎柿」 
山中多美子。



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by jinsei1 | 2006-09-11 15:56 | 癒しの一句