10月22日 春の空気
2006年 10月 22日
昔、ある小さな寺に、和尚さまと小僧が住んでいました。
春のある日、和尚さまが日向ぼっこをしていたら、あんまり気持ちが良いもので、
「瓶の中に、この気持ち良い、春の香りの空気を入れて置いて、冬になったら吸おう」
と、大きな瓶の中に、春の香りの空気を一杯入れて、蓋しました。
所が、何も知らない小僧は、秋の塵掃除の時に、瓶を拭いて、うっかり蓋を開けてしまいました。
すると、『春の空気』と、書かれた紙切れと一緒に、スーッと、春の香りの空気が出て来ました。
「あっ、しまった。和尚さまの大切な物を、開けてしまった。どうしよう」
小僧は色々考えた挙げ句、春の空気は全部出して、その代わりに、瓶の中にオナラを入れました。
軈て冬になって、和尚さまが、瓶の蓋を取って見ると、プーンと、何とも臭い匂いがします。
和尚さまは思わず鼻をつまんで、
「しまった。春の空気は、夏の中に腐ってしもうた」
おしまい
ハイッ、お次ぎがヨロシイようで------。
明日10月23日の予告
食って寝る
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