10月29日 秋の雨
2006年 10月 29日
(いまごろは かんだあたりの あきのあめ)
高澤晶子。
秋の雨には「秋霖」とか「秋黴雨」という名もある。春の雨と同じく夏と冬の季節風の交替する時期に、梅雨のように雨が降り続くことが多い。春雨は暖かくなっていく雨だが、秋は季節の深まりとともに冷たい雨になっていく。掲出句の雨もそうした冷えを感じる雨だろう。作者は外を眺めながら、その雨の中にいる誰かを気づかっている。「神田あたり」は作者も親しい街並みなのだろう。誰かを思うというのは、そのひとの姿かたちを思い描くことでもある。雨音は作者の時間が流れていく音でもあるだろう。by癒しの一句抄。
(あめあがり わびすけひらく けはいにて)
山根尽生。
明日10月30日の一句
「涸るる水さらに三筋に岐れ落つ」
波多野爽波。
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