12月4日 雪
2006年 12月 04日
(いっしょうの うそとまことと ゆきふるき)
寺田京子。
一生は嘘とまことで出来ている。そして、嘘もまことも生きていることの証しに他ならない。
天から地へと雪は降りつづく。あとからあとから、まるで終わりがないように。作者はそこに立つ木、静かな一本の木にわれを託したのだ。死期の近づいた作者には、降る雪のなかに立つ木のように自分のまわりに降りしきるものを感じたのだろう。雪は枝先で融けあるいは積もる。自分のこの命の上に、一生の嘘とまことが降る。雪は清らかであるだけでなく、浄化を祈るモチーフでもあるだろう。by癒しの一句抄。
(そうでにて おもみをのぞく ゆきおろし)
山根尽生。
明日12月5日の一句
「根深汁国富て人貧しうす」
金子青銅。
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