12月27日 恵方
2006年 12月 27日
(えほうとは このみちをたゞ すすむこと)
高浜虚子。
正月に歳徳神がやってくる方向のことを恵方という。方向は年によって違う。年のはじめにその方向の神社仏閣に参ることを恵方詣でという。この句の場合は、そんな方角にかかわらず、自分が歩んでいくその方向がすなわち恵方だという。たいへんな自信にあふれた表出となっている。また自分に対する克己の思いも強い。
昭和二二年作、句集『六百五十句』所収。
戦争中、小諸に疎開していた高浜虚子はこの年の秋に、四年ぶりに鎌倉に帰った。
戦争は俳句に何も影響を与えなかったと発言した虚子ではあるが、彼自身は小諸での寂しい生活を余儀無くされた。それが、鎌倉に戻って新しい気持ちで俳句に取り組もうとした思いを述べたもの。by癒しの一句抄。
(えほうむき ふとまきいっぽん かぶりつき)
山根尽生。
明日12月28日の一句
「荷車を曳く冬の草見つづけて」
斉藤夏風。
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