12月29日 炬燵
2006年 12月 29日
(こたつでて あるいてゆけば あらしやま)
波多野爽波。
嵐山は京都市の西部にある。歴史を背負った地域である。藤原定家が小倉百人一首を編んだのも、この地である。京都の行楽地の一つとして、春、秋のシーズンにはたいへんなにぎわとなる。最近では今様の土産物を売る新しい店も増えて、若い人のスポットにもなっている。しかしながら、暑い夏の日盛りや、北風の吹きすさぶ真冬には、人通りも絶えて寂しい表情を見せる。さて掲出句は、普段着の男の姿である。
じっと炬燵に入っていた主人公が、ふらっとでて歩いていけば真冬の嵐山がある。
「鱒二翁炬燵に弾む釣談義」
(ますじおう こたつにはずむ つりだんぎ)
山根尽生。
明日12月30日の一句
「昨日とおなじところ居れば初日さす」
桂信子。
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