日日光進・更新・交信。アナタへの健康波動---。


by jinsei1

12月29日 炬燵


「炬燵出て歩いてゆけば嵐山」
(こたつでて あるいてゆけば あらしやま)
波多野爽波。
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 嵐山は京都市の西部にある。歴史を背負った地域である。藤原定家が小倉百人一首を編んだのも、この地である。京都の行楽地の一つとして、春、秋のシーズンにはたいへんなにぎわとなる。最近では今様の土産物を売る新しい店も増えて、若い人のスポットにもなっている。しかしながら、暑い夏の日盛りや、北風の吹きすさぶ真冬には、人通りも絶えて寂しい表情を見せる。さて掲出句は、普段着の男の姿である。
じっと炬燵に入っていた主人公が、ふらっとでて歩いていけば真冬の嵐山がある。
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あたりに人影も無く、川に百合鴎がたくさん浮かんでいるのが見える。さりげない俳句ではあるが懐が深い。 じっさいは、男は出てゆけば嵐山があると思いながら、その蕭条とした景をおもいうかべるだけで、炬燵にうずくまったままだったのかも知れない。by癒しの一句抄。

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井伏鱒二に聞き手開高健
「鱒二翁炬燵に弾む釣談義」
(ますじおう こたつにはずむ つりだんぎ)
山根尽生。



明日12月30日の一句
「昨日とおなじところ居れば初日さす」 
桂信子。


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by jinsei1 | 2006-12-29 17:40 | 癒しの一句