3月31日 朧
2007年 03月 31日
(いきてそろ はなのおぼろを つぎあわし)
齋藤慎爾。
人生の無常を移ろいやすい花のはかなさに仮託した一句である。句集『春の羈旅』には「仮縫ひの糸曳き朧にもなれず」の句も収録。朧がいかに頼りないものかを示している。そんな<花の朧>をぬいつけて一つにしているのだから、いつ綻びるかもしれない。そんな状況ながら生きていますよ、と名乗っているのだ。<候>は文語体で手紙の候文に用いたが、現代では「ます」など丁寧の意。
(つるしげる きりかぶおぼろ かすみけり)
山根尽生。
明日4月1日の一句
「当てつけに死んでやらうか万愚節」
鈴木真砂女。
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