4月10日 春狩
2007年 04月 10日
(かいほりの すたすたといく おきにくうぼ)
寺井谷子。
潮の干上がった浜辺で、ハマグリやアサリを掘って遊ぶのが潮干狩り。春の行楽としてにぎわったものだ。だんだん遠浅の海が少なくなり、今や花見ほどの人気はない。まして沖に航空母艦が停泊していては、のどかな景を吹き飛ばす。軍艦のなかで最も巨大なのが空母である。これに尻を向け、貝を掘って楽しむ気分にならなかったか。<すたすた>は急ぎ足で歩くさま。憤懣が読みとれる。byけさの一句抄。
(さんさいも であいかねない やまおやじ)
山根尽生。
明日4月11日の一句
「五合庵天にも春野にも近し」
落合水尾。
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