5月10日 苺喰ふ


「青春のすぎにしこゝろ苺喰ふ」
(せいしゅんの すぎにしこころ いちごくふ)
水原秋桜子。

 イチゴは年がら年中、見かけるようになり季節感はない。けれどつやつやした光沢のある赤色は、初夏のものだ。清少納言は『枕草子』に「いみじううつくしき稚児の、苺など喰ひたる」さまは高貴な感じだと記す。およそ千年前の女性の繊細な感覚に、現代人は遠く及ばない。けれどイチゴには何となく青春の雰囲気がある。それを食べながら、もうわが青春は過ぎてしまったかと思う心は現代人のもの。byけさの一句抄。

「立ったまま摘んで食べて苺園」
(たったまま つまんでたべて いちごえん)
山根尽生。




明日5月11日の一句
「五月かな風生き生きと峠越え」 
北光星。


宜しかったら、 ↓こちら↓ クリックをどうぞ。
☞ 遠隔治療のお薦め

☞ 寝てる間に、ボケ防止



by jinsei1 | 2007-05-10 08:55 | けさの一句

<< 5月11日 峠越え 5月9日 衣更 >>