5月11日 峠越え


「五月かな風生き生きと峠越え」
(さつきかな かぜいきいきと とうげごえ)
北光星。

 俳句における<かな>は切れ字。詠嘆の意味をもつ。掲出句の場所は五月の北海道だろう。本州の桜はほとんど散ってしまったが、桜前線はようやく北海道に到達する。追っかけ新緑の季節となり、明るくて活気にあふれる月だ。待ちに待った好時節で、これを運んできてくれるのは風である。まるで生きているかのようにというのは比喩だが、それを最も印象深く感じられるのは峠だろう。五月の風に胸を躍らせての作だ。byけさの一句抄

「倣いして片肌脱ぎた峠越え」
(ならいして かたはだぬぎた とうげごえ)
山根尽生。


明日5月12日の一句
「今日の日も崩れず暮れぬ大牡丹」 
名和三幹竹。



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by jinsei1 | 2007-05-11 09:17 | けさの一句

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