8月10日 遠花火
2007年 08月 10日
(ひととあふ むねのたかさに とおはなび)
藤木倶子。
高く打ち上げる花火も見る場所によって趣は異なる。<胸の高さ>は遠く離れた距離感を示す語だが同時に心情も表現している。喜々として花火に興じる年ごろは過ぎた。けれどなお心ときめくものがあるのだろう。<逢ふ>とは両方から来て一緒になる意だ。富安風生は「遠花火寂寥みずのごとくなり」、三橋鷹女は「半生のわがこと了へぬ遠花火」と詠む。掲句にはなおロマンがある。byけさの一句。
(やみのうみ またいであがる とおはなび)
山根尽生。
明日8月11日の一句
「わが信濃触れんばかりに星飛びて」
村松紅花。
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