9月26日 稲妻
2007年 09月 26日
(いなづまを おきにすつまを みにかえらむ)
山口誓子。
稲の夫(つま)の意で、稲妻によって稲が実るという。実際は稲の実るころに遠くの夜空に走る電光である。音もなく雨も降らず、電光のみが沖に見えたのだ。海辺を散歩していたが、家に居る妻はきっと稲妻を怖がっていると心配し、急ぎ帰ろうと優しい心根を詠んだ一句。妻の波津女には「いなづまのはげしさに身の疲れ来る」の作がある。おしどり夫婦の呼応だが、稲妻と配偶者としての妻の対応表現もおもしろい。byけさの一句。
(いなづまよ ひのもといかに あるべきや)
山根尽生。
明日9月27日の一句
「すでに秋重なるたびに水白く」
館岡沙緻。
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