11月1日 菩提樹
2007年 11月 01日
(ゆうなぎに ぼだいじゅのみの ひぎょうせり)
永田耕衣。
菩提樹といえば、釈尊がこの木の下で悟りを開いたといわれる。日本の寺院によく植えられているのは、いわば代用としての菩提樹で中国が原産。インド産でなくても霊感が感じられたのだろう。夕方の風がやんでいるとき、菩提樹の実が空を自在に飛びめぐったというのだ。木の実はまっすぐ落下するが、それとは趣が異なる。へら形の翼(苞=ほう)がついているから飛行しているかに尊く思えたか。byけさの一句抄。
(ほういんの みやげきんちゃん いまはてく)
山根尽生。
明日11月2日の一句
「冷まじや寝釈迦の視野に我らいて」
好井由江。
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