11月30日 琥珀
2007年 11月 30日
(いばらのみ こはくじゅういち がつおわる)
山口青邨。
琥珀は松やになどの樹脂が埋没して地中で化石となったもの。五二〇万年から一六四万年前までさかのぼるが、そんな太古から<茨の実>も古生物として存在していた。作者は東大教授など歴任した鉱物学の大家。実際に見たのはノイバラだろうが、それによって化石の琥珀を連想するのは常人の思い及ぶところではない。中七までは悠久の時空に遊び、下五で収穫を終えた十一月末日の現在を詠む。byけさの一句抄。
(こはくいろ なんぞいのるや うでねんじゅ)
山根尽生。
明日12月1日の一句
「枯るる山噛めば噛むほど飯の味」
斎藤美規。
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