日日光進・更新・交信。アナタへの健康波動---。


by jinsei1

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5月31日 蛍籠


「蛍籠今宵もともりそむるなり」
(ほたるかご こよいもともり そむるなり)
後藤夜半。
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 掲出句は蛍狩りの翌日。昨日の蛍が虫籠のなかにいる。日が暮れてきて籠の中の蛍が昨日のように光りはじめた。a0009666_12231875.gif
ゆっくりと点滅している。その光はじめる微妙なあわいをとらえた俳句である。蛍にとっては狭いところに閉じ込められていい迷惑だが、人間はそれを眺めて、ほっとした安堵を感じている。癒しの一句抄。

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「こちの籠あお草浸した甘いぞ」
(こちのかご あおくさひたした ああまいぞ)
山根尽生。

明日6月1日の一句
「衣更鼻たれ餓鬼のよく育つ」 
石橋秀野。


寝てる間に、ボケ防止

by jinsei1 | 2006-05-31 12:34 | 癒しの一句

5月31日 磁石宿

a0009666_0271490.gif 宿場町の町はずれに、貧乏な宿屋が三軒ありました。
 たいていの旅人は、そこをと通り過ぎて、大きな宿屋に泊まっててしまいます。
「何とか、繁盛する方法は無いものか」
と、一軒の宿屋の主人は、考えていましたが、
「おおっ! 良い事がある」
と、ポンと膝を叩きました。
 どこからか、大きな磁石を買って来ますと、玄関に据え付けました。
 そして、旅人がやって来ますと、細かく砕いた鉄屑を、パラパラパラッと、頭に振り掛けます。
 すると、旅人は、磁石に吸い寄せられて、すーーっと、宿屋に入って行くのでした。
 それを見ていた、向かいの宿屋の主人は、
「こいつは、上手い考えだ」
と、こちらも同じく、大きな磁石を据え付けました。
 旅人がやって来ますと、二軒の家で、勢い良く鉄屑を振り掛けます。
 すると、おかしな事が起こりました。
 旅人は、両方の磁石に寄せられて、どちらへも動けず、立ちつくしたまんまです。
 それを見ていた、別のもう一軒の小さな宿屋の主人が、はたきを持って来ると、旅人の頭の上の鉄屑を払い落として、


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by jinsei1 | 2006-05-31 00:26 | 一服小話

「浮いてこい浮いてこいとて沈ませて」
(ういてこい ういてこいとて しずませて)
京極杞陽。
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 掲出句は昭和十四年の作。作者は三〇歳そこそこで、幼い子たちと日日のなかで得た一句なのだろう。浮き人形は沈めるたびに違った様子で水の上にあがってくる。単純な遊びほど幼い子には楽しいのだ。by癒しの一句抄

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「雨上がりせっせせっせと 蜜集め」
(あめあがり せっせせっせと みつあつめ)
山根尽生。

明日5月31日の一句
「蛍籠今宵もともりそむるなり」 
後藤夜半。


寝てる間に、ボケ防止

by jinsei1 | 2006-05-30 14:34 | 癒しの一句
a0009666_8501547.gif渡し船に乗ったお客が、命から二番めに大事にしていた銀の煙管を、川の中に落としてしまいました。
「しまった!」
 客が慌てていると、船頭も慌てて、
「どこら辺に、落としました」
「ここだ、ここだ」
 お客が、船縁の、落とした辺りを指さすと、船頭は、
「うむ、ここか」
 そういって、指に唾をつけ、船縁に印をつけました。


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by jinsei1 | 2006-05-30 08:43 | 一服小話

5月29日 はつなつの

「はつなつの鳶をしづかな鳥とおもふ」
(はつなつの とびをしづかな とりとおもふ)
神尾久美子。
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 鳶といえば、高い空に輪を描いて飛ぶ姿が思い出される。ゆっくりと、音もなく飛んでいる。初夏の頃、その鳶を見て、つくづくしずかな鳥と思ったというのだ。ほかの鳥には、こういうかんじをもたない。ある意味で作者の主観の濃く出た作品だが、それだけに詩情がある。はつなつ、しづかな、おもふを仮名で書いたことによって、目で読んでもやさしい句になっている。by癒しの一句抄。

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「はつなつの ひかげに白し かばの幹」
(はつなつの ひかげにしろし かばのみき)
山根尽生。

明日5月30日の一句
「浮いてこい浮いてこいとて沈ませて」 
京極杞陽。


寝てる間に、ボケ防止

by jinsei1 | 2006-05-29 13:10 | 癒しの一句

5月29日 違うわい

a0009666_873976.gif 釣りに行って、小判を五十両(350万円ほど)も釣ったと聞いた八五郎さん。
 早速、釣り竿を担いで出掛けました。
 舟を沖に漕ぎ出して、釣り糸を垂れるると、直ぐに、大きくて立派な鯛が掛かりました。
 すると八五郎、針を抜くと、ポンと海へ投げ返してしまい、


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by jinsei1 | 2006-05-29 08:09 | 一服小話

5月28日 さくらの樹

 
「お前の歩むさくらの樹には桜の実」
(おまえのあゆむ さくらのきには さくらのみ)
瀧井孝作。
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 掲出句も台詞のような語り出しにどきりとする。そして「さくらの樹には桜の実」という自分に言い聞かせるような背景の描写によって、眼前の「おまえ」の存在を確かめているようだ。深い茂りの陰を二人は歩む。そしてたったこれだけのなかに確かに恋が匂う。by癒しの一句抄。

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「古木叉お役御免で椅子と化し」
(こぼくまた おやくごめんで いすとかし)
山根尽生。

明日5月29日の一句
「はつなつの鳶をしづかな鳥とおもふ」 
神尾久美子。


寝てる間に、ボケ防止

by jinsei1 | 2006-05-28 14:30 | 癒しの一句

江戸時代、逢坂山の峠道


平行に、3里も続く溝2本
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大津から京都の三条にかけての約3里(12キロ)峠道。


☞ この溝、荷車の轍のためのレール
by jinsei1 | 2006-05-28 10:05 | 何だろな?

5月28日 茗荷宿

a0009666_8571262.jpg 街道すじにある宿屋の主人と女房が、何やら、ひそひそと話しておりました。
「お前さん、今夜泊まるお客さんは、大層お金持ちそうなお客だね。あの膨れた財布を忘れて行けば良いが」
と、女房が言うと、主人も、
「そうだなあ、何とか、忘れ物をするような、良い工夫はないものかなあ。そう言えば、何でも、やたらと茗荷を食べさせると、忘れっぽくなると言うぞ、早速、食べさせて見よう」
と、汁も茗荷、おかずも茗荷、何もかも、茗荷づくしの料理を作って出しました。
 さあ、お客の方は、びっくり。
「こう、茗荷だらけのおかずでは、たまらぬ」
と、次の朝早く、宿屋を出て行ってしまいました。
 客が出て行くと、主人と女房は、急いで客の部屋に入り、
「さあ、忘れ物は無いかな、無いかな」
と、探し回りましたが、何一つ、忘れ物はありません。
「はてな、茗荷の効き目が、無かったかな」
と、主人が言うと、女房は、
「いやいや、お前さん、効き目があった、あったよ」
「えっ、何が」


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by jinsei1 | 2006-05-28 08:58 | 一服小話

5月27日 蠅


「蠅とびてあそびゐる身にめしまづし」
(はえとびて あそびゐるみに めしまづし)
森川暁水。
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★当時はこれがきっと。懐かしの蠅取り瓶。

 掲出句は仕事が無くて、家でひまにしている気分を詠んだもの。あそぶというのも、しずかな諦めの感情である。貧しい食事に蝿が飛んできて、つくづくとわが身が情けない。昭和十年作、句集『黴』所収。作者にとっては、俳句は思い出と愛着のある黴の花だった。恵まれることの薄い生活のなかで、俳句を作ることによって愉悦を覚え幸福を感じた。by癒しの一句抄。

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「蠅喰らうフロリダからの捕虫草」
(はえくらう ふろりだからの ほちゅうそう)
山根尽生。

明日5月28日の一句
「お前の歩むさくらの樹には桜の実」 
瀧井孝作。


寝てる間に、ボケ防止

by jinsei1 | 2006-05-27 15:06 | 癒しの一句