(かぞへびに しゅくじつありて かぞへなおす)
細川洋子。
今年も後わずか、残り日はと指折り数えてみる。そんふうに身をもって切迫感のある年の瀬だ。ふと気づいたのは土日以外に祝日があること。働ける日が一日少なくなる。具体的には十二月二十三日の天皇誕生日。祝日は心穏やかに、などの余裕はない。若き日の芭蕉とも親交のあった信徳は「すさまじや女の眼鏡としのくれ」と詠む。昔も今も個人の忙しさは変わっていない。変わったのは社会の仕組みか。byけさの一句抄
(ふしきなな ゆびおりかぞえて くりすます)
山根尽生。
さて、明日は