日日光進・更新・交信。アナタへの健康波動---。


by jinsei1

3月12日 何時もの木

 
「春が来てゐる一本の何時もの木」
(はるがきて ゐるいっぽんの いつものき)
高橋謙次郎。
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 一本の木とはどんな木だろう。草に対する語で、地上部分が一年以上生存する植物をいう。いや十年も二十年も同じ土地に生えている一本軒のことである。今年も春が来てまた一つ年輪を重ねてゆく。「年々の春色誰が為に来たる」の古詩を思い出すが、ときの推移する中での悲哀の感覚を詠んだのが掲句だろう。けれど時は止められるものでなく、あきらめながらもたんたんとした日常の暮らしを詠む。byけさの一句抄。

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「影もまた春が来ている何時もの木」
(かげもまた はるがきている いつものき)
山根尽生。

さて、明日は
by jinsei1 | 2007-03-12 07:39 | けさの一句

3月10日 どの樹にも


「どの樹にも告げずきさらぎ婚約す」
(どのきにも つげずきさらぎ こんやくす)
高柳克弘。
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 <きさらぎ>は陰暦二月の異称。「生更ぎ」の意で、草木の更生することをいう。この時節はどの樹にも春の息吹きが感じられる。掲出句の背景には原初的な超自然観のアニミズムが想定されるが、あえてこれを打ち消す世界で成り立つ。古い信仰によって束縛されている社会の延長上で婚約するのではない。若い男女は二人だけの合意によって生きていくのだ、という熱いメッセージがこめられた二十五歳の新人の一句だ。byけさの一句。

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「何がなし春が来るよの予感させ」
(なにがなし はるがくるよの よかんさせ)
山根尽生。

さて、明日は
by jinsei1 | 2007-03-10 08:40 | けさの一句

今朝の一枚

by jinsei1 | 2006-06-16 09:24 | 俳写堂

今朝の一枚

雑草の中の名も知らぬ一茎。
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雨はまだ降ってない、が風が強くってブレ止めに一苦労。

風に吹かれて
by jinsei1 | 2006-06-15 15:48 | わが街

「竹の葉の散りぬるまぶた明かりせり」
(たけのはの ちりぬるまぶた あかりせり)
岸田稚魚。
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 竹は夏、新葉を生ずると、古い葉を落す。竹の秋は陰暦三月の異名で、このころ葉が黄ばんでくる。そして筍が若竹に成長するころ、しきりに落葉する。初夏のころ竹藪に入るとさみしい明るさを感じる。
 掲出句は句集『筍流し』所収。京都嵯峨野に旅した一連の竹の句のうちの一つ。ちなみに筍流しは筍の生えるころに吹く湿った南風のこと。by癒しの一句抄。

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「ニョキニョキと大木の下大きな子」
(にょきにょきと たいぽくのもと おおきなこ)
山根尽生。

明日5月18日の一句
「怖れつつ葉裏にこもり透きとほる」 
中村苑子。


寝てる間に、ボケ防止

by jinsei1 | 2006-05-17 15:41 | 癒しの一句

5月14日 ハンカチ


「ハンカチをいちまい干して静かな空」
(はんかちを いちまいほして しずかなそら)
成田千空。
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 掲出句は干すということから午前中の感じがする。朝の慌ただしい時間が終って出かける人は皆出かけてしまった。日はすでに高いが日射しはまだ新しい。作者は青い空を眺めているのだ。静かなのは空ではなく作者の心である。洗い上げられた真四角なハンカチが風に揺られている。静かというのはささやかな音や動きの向こうへと感覚を澄ますことことだろう。この一枚のハンカチがあってこそ景は固定され「静かな空」は作者のなかにひろがる。by癒しの一句抄。

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「ハンカチを洗って干して手習いて」
(はんかちを あらってほして てならいて)
山根尽生。

明日5月15日の一句
「牛の嗅ぐ舎人が髪や葵草」 
蝶夢。


寝てる間に、ボケ防止

by jinsei1 | 2006-05-14 13:48 | 癒しの一句

5月13日 熟睡


「女手に竹植ゑて夜を熟睡せる」
(おんなでに たけうゑてよを うまいせる)
加藤三七子。
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 掲出句は女性が竹を植えたという。そして、その夜はぐっすりと熟睡したという。労働に疲れたというよりも、竹の精にまじないをかけられたような眠りを思わせる。作者自身のことというよりも想像の作品であろうか。中国の隠者というイメージから、日本の女人に転じて、上品なエロスも感じさせるような俳句になった。by癒しの一句抄。

★大辞林 うまい 【味寝】
気持ちよく熟睡すること。古くは、「安寝(やすい)」が単に安眠であるのに対して、男女が気持ちよく共寝することをいった。
「曾祖母と父は酒を好み玉ふ故―し玉ひ/筆まかせ(子規)」「ぬばたまの黒髪敷きて人の寝る―は寝ずて/万葉 3274」
 

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「安寝にて朝の若葉の光かな」
(やすいにて あさのわかばの ひかりかな)
山根尽生。

明日5月14日の一句
「ハンカチをいちまい干して静かな空」 
成田千空。


寝てる間に、ボケ防止

by jinsei1 | 2006-05-13 14:42 | 癒しの一句

4月30日 栗


「栗若葉父とはどこか焦げくさし」
(くりわかば ちちとはどこか こげくさし)
友岡子郷。
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 「父とは」とひと括りにすることはむつかしい。母もまた同じである。しかし作者のよく知る父、そして父親にはどこか共通するところがあり、また自分の中にも同じものが香るのだ。作者は長く教職にあったので父というひとを意識する機会も多かったのだろう。火花や火種などと格好良く火そのものを詠ってもいいのに焦げくさい臭いだけといしうのが何となく可笑しく悲しい。by癒しの一句抄。

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「恥ずかしき五月も末の栗の花」
(はずかしき ごがつもすえの くりのはな)
山根尽生。
女性が、かいで顔が赤くなったりしたら・・・・・・・。
あなたは経験者です。
と、こちらにありました。↓子供の頃あの生臭いにおい。
栗も花を咲かせました

明日5月1日の一句
「愚かなる犬の周りの桜蕊」 
木田満喜子。


遠隔治療のお薦め

by jinsei1 | 2006-04-30 11:06 | 癒しの一句

4月29日 松の芯

「日の暈をさびしがるなり松の芯」
(ひのかさを さびしがるなり まつのしん)
日美清史。
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 作者の自解によれば、「暈をまとった薄日が、枝振りのよい松越しに見えた。何やら鬱屈した気分になった。」とある。春も遅いころの、うっとうしい感じだが、作者は松の芯がさびしがっているという。そう言うことによって自分の気持ちを引き立てるような、気ばたらきがある。ユーモアの感覚にもつながる。by癒しの一句抄。

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「庭先にぬぅっと伸びたる松の芯」
(にわさきに ぬぅっとのびたる まつのしん)
山根尽生。

明日4月30日の一句
「栗若葉父とはどこか焦げくさし」 
友岡子郷。


遠隔治療のお薦め

by jinsei1 | 2006-04-29 15:56 | 癒しの一句

4月26日 おんすがた

「春惜しむおんすがたこそとこしなへ」
(はるおしむ おんすがたこそ とこしなへ)
水原秋桜子。
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 奈良の春は美しい。作者は菜の花やれんげの咲く道を歩きこの仏の前にたどり着いたのだろう。一三〇〇年変わらずそこにある仏の穏やかな静けさにこころを強く動かされた。仏の姿のやわらかな曲線が掲出句のひらがな表記にふさわしい。春を惜しむ作者とともに仏もまた春を惜しんでいるのだ。「とこしなへ」は祈りでもあり永遠ということそのものでもあるだろう。by癒しの一句抄。

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「木洩れ陽も紋理若葉もおんすがた」
(こもれびも もんりわかばも おんすだか)
山根尽生。

明日4月27日の一句
「卯の花をかざしに関のはれ着かな」 
河合曾良。

遠隔治療のお薦め

by jinsei1 | 2006-04-26 15:25 | 癒しの一句