3月22日 春眠し
2005年 03月 22日
大牧広。 1931~ 東京生まれ。
能村登四郎に師事。「港」主宰。
重いもの背負いしままに春眠し
山根尽生。
こやつが、石臼を遠くで挽くような爆音を轟かせ、腹一杯に、焦土作戦用の焼夷弾を詰め込んで、ヒュルヒュル音立てゝ絨毯爆撃して行った張本人、B29!
焼夷弾(しょういだん)
手前の細長い筒型のものは、アメリカが日本を空襲するために開発したM69焼夷弾という。
筒の内部にゼリー状の油脂がつめられており、木造の家屋を焼き払うのに適していた。
このM69が38本束ねられた集束焼夷弾が、地上近くでばらばらになって落下する。その衝撃により爆発し、高温の油脂が飛び散って燃え広がる。
後方の長い部分が、集束焼夷弾の枠、羽根状の部分が尾部である。
静岡空襲では約10万本のM69が投下され、街の66%が焼失、約2000人が焼き殺された。