日日光進・更新・交信。アナタへの健康波動---。


by jinsei1

7月26日

「さつきから夕立の端にゐるらしき」
(さつきから ゆうだちのはたに ゐるらしき)
飯島晴子。
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 山頭火に「あの雲がおとした雨にぬれてゐる」という自由律の俳句がある。季語はないが夕立だろう。夕立を降らせる雲は際立っており、降りはじめも止むときも、おおよその見当はつく。<さつきから>と口語で気安くいいながら自らを日常的空間に解放。けれど自意識は失わず下五は<ゐるらしき>と古語を使い、夕立のごとき早い変わり身も見どころである。
1921~2000 京都生まれ。「鷹」同人by村上護。

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「七号が襲い来るらし今夜にも」
(たいふうが おそってくるらし こんやにも)
山根尽生。

明日7月27日の一句
「鰻の日からやんよりも寅次郎」 沢木欣一。

by jinsei1 | 2005-07-26 08:07 | きょうの一句