日日光進・更新・交信。アナタへの健康波動---。


by jinsei1

8月30日

「あとは風まかせよ稲の花ざかり」
(あとはかぜ まかせよいねの はなざかり)
青柳志解樹(しげき)。
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8月30日_a0009666_13545470.gif 一まいの田んぼから米を収穫するまでには並大抵の努力でない。といって<稲の花ざかり>までこぎつければ、あと一息だ。が、この時期の大風は折角の実りを吹き飛ばす。<あとは風まかせよ>とは少々投げやりに響く表現だが、背後には人事を尽くして天命を待つといった諦観がある。それにしても折あしく台風に見舞われのがこの時期だ。
 古来、台風襲来の時期で稲の開花期と重なるから心配が絶えないのだ。けれどどうにもならないのが天災地変で、諦めるより仕方がない。こうした災害に繰り返し見舞われることによって日本人の気質も形成されていったが、その特色のひとつが<風まかせ>という気分かもしれない。
1929~ 長野県生まれ。「山暦」創刊主宰。by村上護。

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「米の字のずしり重みの黄金波」
(こめのじの ずしりおもみの こがねなみ)
山根尽生。
★八十八回とも言われる手間隙一年の農作業の流れ

明日8月31日の一句
「八月の終るゆふぞら橡にあり」 藤田あけ烏(がらす)。

by jinsei1 | 2005-08-30 07:33 | きょうの一句