日日光進・更新・交信。アナタへの健康波動---。


by jinsei1

9月2日

「敵といふもの今は無し秋の月」
(てきといふ ものいまはなし あきのつき)
高浜虚子。
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 掲出句は昭和二十年の敗戦直後の月に望んで詠んだ句である。「詔勅を拝し奉りて」と前書があり、普通にかんがえるなら虚脱状態での作ではなかったか。
 国破れても不動の姿勢を示した一句だった。当時新聞記者はインタビューで、必ず戦争が俳句に及ぼした影響を聞いたという。これに対して常に「俳句は何の影響も受けなかった」と答えた。すると貴社はあぜんとして憐れむような目つきで見た、と『虚子俳話』の序文にかいている。
1874~1959 愛媛県松山生まれ。「ホトトギス」主宰。by村上護。
 
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「大借金どう返すのか総選挙」
(だいしゃっきん どうかえすのか そうせんきょ)
山根尽生。

明日9月3日の一句 
「虫啼けり太く短く生きたしと思ふ」 藤木清子。

by jinsei1 | 2005-09-02 07:14 | きょうの一句