日日光進・更新・交信。アナタへの健康波動---。


by jinsei1

9月25日 穴

「さよならと穴からの声秋の声」
(さよならと あなからのこえ あきのこえ)
坪内稔典(としのり)。
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嵩山の蛇穴(すせのじゃあな)

 俳句は短小だから大思想をを盛るのはとても無理、そんな認識から語呂のよさを重視する。そして言葉の仕掛けで人間の一面を活性化させればよいと。その二条件を満たし印象に残る一句だ。
 作者の人口に膾炙(かいしゃ)する一句といえば「三月甘納豆のうふふふふ」だろう。取り立てて意味はないが、何かを喚起する力がある。すなわち予定調和の印象俳句を超えた、五七五のことばだけで成り立つ俳句である。俳句における片言性と口誦(こうしょう)性を重視し、論と実作の両立する作家である。
1944~ 愛媛県生まれ。「船団」代表。by村上護。

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蛇穴神社
皮膚病や痔疾などの難病平癒に霊験あらたか。
「あなかしこ穴穴かしこ神代から」
(あなかしこ あなあなかしこ かみよから)
山根尽生。

明日9月26日の一句 
「霧ゆえの愛の言葉としたまふや」 小寺正三。

by jinsei1 | 2005-09-25 07:30 | きょうの一句