日日光進・更新・交信。アナタへの健康波動---。


by jinsei1

10月11日 味噌汁

「うすい味噌汁で秋風見送りぬ」
(うすいみそ しるであきかぜ みおくりぬ)
清水径子(けいこ)。 
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★味噌汁の鉄人・武井さんアッと驚くレシピも。

 日本人の食卓に、味噌汁ほどなじみ深いものはないだろう。近年まで味噌汁を「おみおつけ」とよんでいた。ご飯につける味噌汁の女房詞(ことば)は「おつけ」であり、ていねい語と尊敬語を三重に重ねて御御御汁(おみおつけ)としているのだ。それほどに価値を評価したのだろうか。毎日のことだから個人好みに仕立てるのが普通で、塩分控えめは健康を留意してのためだろう。そんな薄味の味噌汁をすすり、人生の晩年を象徴するかの<秋風>を見送っているというのだ。
 たんたんとした日常の中に、人生の真相を見据えた眼差しがうかがえる。徳富蘆花は「風」という随筆で、「飄然(ひょうぜん)として何処(いずこ)よりともなく来り、飄然として何処へともなく去る。初めなく、終わりを知らず、蕭々(せうせう)として過ぐれば、人の腸(はらわた)を断つ。風は、過ぎ行く人生の声なり」と書いている。
1911 東京生まれ。「らん」同人。by村上護。

10月11日 味噌汁_a0009666_1713857.jpg10月11日 味噌汁_a0009666_17135733.jpg★具材は意外性の追究だ 変わり種みそ汁









「折々の五味の恵みの御御御汁」
(おりおりの ごみのめぐみの おみおつけ)
尽生。

明日10月12日の一句
「秋の水心の上を流るなり」 加藤暁台(きょうたい)。

by jinsei1 | 2005-10-11 07:55 | きょうの一句