日日光進・更新・交信。アナタへの健康波動---。


by jinsei1

10月16日

「婚も死も酒盛りとなる夜長かな」
(こんもしも さかもりとなる よながかな)
小泉八重子。
10月16日_a0009666_1061687.jpg
 (前略)
 飲酒による共同一体感は人と人の間だけでなく、神と人との契約の儀式でもあった。これが風習となり、現代においては成り立ちを忘れてしまい、厳粛さは薄くなっている。
 下五の<夜長>は秋の季語。日が暮れてからの時間は遅々として、いつまでたっても宵の口の感覚である。昔の酒の飲み方は一つの頽廃になみなみと注ぎ、それを上座から回し飲みをしてゆく。次は上がり献(こん)といい、下座から上座へ飲み回す。延々と続く夜長の酒宴に閉口した思い出があっての作か。
1931 兵庫県生まれ。「季流」主宰。by村上護。

雁の宴
10月16日_a0009666_1064255.jpg
「飲め謳え宴の跡の白い朝」
(のめうたえ うたげのあとの しろいあさ)
尽生。

明日10月17日の一句
「この奈良に眠りて秋のにはかなり」
榎本好宏(よしひろ)。

by jinsei1 | 2005-10-16 07:36 | きょうの一句