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by jinsei1

1月19日 寒さがたのし

「しんしんと寒さがたのし歩みゆく」
(しんしんと さむさがたのし あゆみゆく)
星野立子。
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撮影者:藤本勝氏
 一月五、六日ごろが寒の入りで、それが節分までの約一ヶ月が寒と呼ばれて、一年中で最も寒い時期とされる。世のなか、寒さが苦手な人のほうが多くて、とくに北風の吹きすさぶ日など家の中でじしっとしていたいと思うものだが、なかには寒いのが好きという人もいる。寒いなかを歩いていくとだんだん手足が冷えてくるのが分かって気持ちがいいというのだから、寒いのが苦手な者から見れば、とても同じ人間とは思えない。
 生来、寒さが好きということでなくとも、ある気分の時に寒い道を歩いていたら、いろいろと目につくものがあって、だんだん楽しくなってきたということもあるだろう。それを「寒さがたのし」と大胆に言い切ったところがこの句の見どころである。子供は風の子というが、まるで幼い子供のように嬉々として自然のなかにいるかのようだ。なかなか俳句でこうは表現できない。
 星野立子は明治三六年(1903) 東京生まれ、高浜虚子の次女であり、虚子は自分の子のなかでは立子の俳句の才能を最も買っていたようである。掲出句は昭和八年『立子句集』所収。by癒しの一句。 

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撮影者:岩渕安正氏
「常の日や寒さ何ぞのたち話」
(つねのひや さむさなんぞの たちばなし)
尽生。
★小耳さん、コメントでふと、金子みすゞの 
『積った雪』思い出しています。

上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。

下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。

中の雪
さみしかろな。
空も地面(じべた)もみえないで。


明日1月20日の一句
「龍の玉地に喝采のあるごとし」 
大石悦子。

遠隔治療のお薦め

by jinsei1 | 2006-01-19 09:45 | 癒しの一句