日日光進・更新・交信。アナタへの健康波動---。


by jinsei1

2月12日

2月12日_a0009666_1710752.jpg
「母の魂梅に遊んで夜は還る」
(ははのたま うめにあそんで よはかえる)
桂信子。
 桂信子は大正三年(1914)生まれの大阪の俳人。現在にいたるまで、戦後の女流俳句をつねにりーとしてきた。
 昭和一四年に結婚。昭和一六年に夫が急逝した。その時の俳句に「夫逝きぬちちはは遠く知り給はず」がある。戦後はキャリアウーマンとして活躍しながら、作句をつづけた。
 掲出句は昭和四八年作。「母容体悪化」という前書がある。作者の自註に「元気であった母もその年の二月頃から何となく衰えが目立ち、立ち居が不自由になって臥(ね)ついてしまった。母にとっては、その頃すべてが夢の世界であったようだ。」と書いている。同時期の作に「母細眼薄明界の野に遊び」「梅が香や母の常着は闇に垂れ」がある。かなしみをこえて、大きな時空がうかがわれるような作品である。梅という季語が非常に象徴的に母なるものを写し出す。『新緑』所収。 by癒しの一句

2月12日_a0009666_17362860.jpg
「未だ梅リュック背負いしシニア連」
(いまだうめ りゅっくせおいし しにあれん)
尽生。

明日2月13日の一句
「春寒に入れり迷路に又入れり」 
相生垣瓜人(あいおいかじん)。

遠隔治療のお薦め

by jinsei1 | 2006-02-12 17:39 | 癒しの一句