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by jinsei1

2月18日 木の芽

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「木の芽ひらいてくる身のまわり」 
(きのめ ひらいてくる みのまわり)
荻原井泉水。
 春の木の芽の開いてくる様子を詠ったもの。「春」という日本語が「木の芽はる」という言葉から生まれたという説もあるくらいで、木の芽は春という季節を象徴的に表現している。千載集の「よも山に木の芽春雨降りぬればかそいろはとや花の頼まむ 藤原基俊」なども「木の芽はる」という言葉に掛けている。井泉水は、そういうこともよくわきまえて、木の芽が開くといったのだろう。
 荻原井泉水は明治一七年(1884)東京生まれ。俳句の本質は季語と定型といわれるが、そういう決まりから自由になって俳句を作ろうという運動が大正時代におこった。それを新傾向俳句という。荻原井泉水は、その新傾向俳句の重要な作家であり、運動の中心となる雑誌「層雲」を主宰した。掲出作品も三・六・五という自由律の句となっている。掲出句は大正一五年作、のちの自選句集『原泉』所収のものだが、この句の前には「水おと梅開く」という四・五というリズムの作品も収められている。
 身のまわりに木の芽が吹き、春の訪れを全身で感じている。by癒しの一句。

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「壁の際薔薇の新芽の目張りけり」
(かべのきわ ばらのしんめの めはりけり)
山根尽生。

明日2月19日の一句

「如月や日本の菓子の美しき」 
永井龍男。

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by jinsei1 | 2006-02-18 13:35 | 癒しの一句