日日光進・更新・交信。アナタへの健康波動---。


by jinsei1

2月23日 影

「影があり名前がありてあたたかし」
(かげがあり なまえがありてあたたかし)
山西雅子
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 影があり名前がある。春日の中のたんぽぽや欅や椋鳥もそれぞれに影を持ち名前があるのだが。この句はそういう種の区別をいうのではないだろう。ここに詠われているのは私でありあなたである。存在の確認というとおおげさだろうか。春の日が輝き、すべてのものが明るく美しく見えるような感じを「うららか」というが、「あたたか」は血脈のかようことでもあるだろう。何でもない措辞ながらほっとする肯定である。
 作者山西雅子は昭和三五年(1960)大阪生れ。岡井省二門の若い俳人として知られるが、この句の収載されている句集『夏越(なごし)』とは別に一歌集一詩集がある。
 同句集より言葉平明な佳句を。「すずしさや秒針は水吸ふごとし」
「人は皆桜桃の種うす黄いろ」by癒しの一句。

2月23日 影_a0009666_135032.jpg
「それぞれに影で結ばる松ありて」
(それぞれに かげでむすばる まつありて)
山根尽生。

明日2月24日の一句
「山焼きやほのかにたてる一ツ鹿」 
加舎白雄。

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by jinsei1 | 2006-02-23 08:37 | 癒しの一句