7月21日 土砂
2006年 07月 21日
(むねもほほも こんじきのどしゃ どようすぐ)
岩田昌寿(いわたしょうじゅ)。
「土用過ぐ」は土用が過ぎていくという感慨だろう。辛い仕事のさなかに自らを顧みた句であるのに「金色の土砂」をまとった働く我の感動が伝わってくる。自分の力と体で生活を築いていこうとする作者の作品を評して、師の波郷は「自らの誠実で光ってゐる」と書いた。作者はその後、俳句より離れ、誰にも看取られず四五歳で亡くなっている。癒しの一句抄。
(ななごうめ くうきとどしゃと かくとうと)
山根尽生。
明日7月22日の一句
「漢籍は廊下に移し青簾」
中村雅樹。
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