7月24日 手水を廻せ
2006年 07月 24日
昔、ある村に、お代官んさまがやって来ました。
「さあ、どうぞこちらへ」
庄屋さんは、お代官さまを、屋敷へ案内して、御馳走しました。
すると、お代官さまが、
「廁へ行く。手水を回せ」
と、言いました。
「はい、廁はこちらです」
庄屋さんは、お代官さまを、廁に案内したものの、「ちょうず」というのが何の事か、どんな物なのか、さっぱり判りません。
そこで、物知りの和尚さんの所に、使いを出して、「ちょうず」という言葉の意味を、聞いて来させました。
「判りました。『ちょうず』とは、長い頭の事だそうです」
使いの者が言うと、
「よし、村で一番長い頭をした者を、連れて来い」
庄屋さんが指図しました。
お代官さまが廁から出ると、庄屋さんが、長い頭の男を座らせて、その頭を、両手で力一杯、回そうと、うんうん言っています。
「これ、何をしておる」
「ちょうずを回そうとしておるのですが、中々回りません。うんこらしょ」
「・・・この村の者は、よくよく、物を知らんのだな。
『ちょうず』とは、手を洗う水の事じゃ。早よう持って参れ」
お代官さまは、ほとほと、呆れ果てたそうです。
おしまい
ハイッ、お次ぎがヨロシイようで------。
明日7月25日の予告
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