8月6日 たとえば
2006年 08月 06日
(あきなすや しょろうといふは みずににて)
鍵和田秞子(かぎわだゆうこ)。
茄子は秋になると美味なる。その濃い紫色や軽やかで丸みのある形。けして華やかではないが、旬のよろしさがある。秋茄子のうまさは大人になってからわかる味の一つだろう。
また、初老という年齢はまだ筆者に経験はないが、「水に似て」いるというのは、唐突なようだが直感的なものだろうか。たぶん、流れたり流し去ったり、淀んだり澄んだりするのだ。そして涼やかにうたったりさざめいたりもするのだろう。秋茄子という季語に作者の心のゆとりがある。癒しの一句抄。
(はなありて むだなくみのる なすびかな)
山根尽生。
明日8月7日の一句
「おもしろう松笠もえよ薄月夜」
服部土芳。
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