8月11日 墓穴
2006年 08月 11日
(はかほるも うめるものうふ けいとうさく)
大井雅人(おおいがじん)。
作者は寺に生まれ育った。そこでふれた土葬の俳句である。自注に「墓堀には、三、四人があたり、朝から昼までに、寝棺がゆったりとはいる、深さ六尺余の穴を掘り上げていた。そして、穴が深ければ深いほど、成仏が早いのだと、村の古老は言っていた。」と書いている。人間の重い運命を暗示するのも詩の重要な使命だ。同じ時期に「鶏頭は百姓の花肉厚く」という俳句もある。筆の太い俳句という印象がある。癒しの一句抄。
(えいべいで ればのんのつけ れべるのご)
山根尽生。
明日8月12日の一句
「ねむること友におくれて露こぼる」
上田日差子。
☞ 遠隔治療のお薦め
☞ 寝てる間に、ボケ防止