8月13日 光るもの
2006年 08月 13日
(あまのがわ ちひかるものに われもかな)
渡辺水巴。
掲出句は『水巴句帖』(大正一一年)所収。まだ「生命の俳句」ということを言ってはなかったが、すでにその作品は、鋭く透徹した俳句観をうかがわせる。天の川が大きく広がっている下に、いま我がある。地上は暗いが、そこで自分はまるで天の川に呼応して、燐光を発しているように感じられる。そういう強烈な自我意識。雄大な孤独感みたいなものも感じられる。それは天の川と言う季語が、借り物でないぎりぎりの所から出て来ているからだろう。by癒しの一句抄。
(うみのやみ おかげんさんの ひかりおび)
山根尽生。
明日8月14日の一句
「万有引力あり馬鈴薯にくぼみあり」
奥坂まや。
子供の頃は引き潮に合わせて、海蛍の光る闇の海へ、板切れを五角形の舟形に切って、角々の隅に竹ひごを立て、綺麗な色紙でぐるっと囲い、船底の真ん中に裏から打つ込んだ3寸釘に蝋燭を一本立て、みんなして流したものです。
翌朝、その中の何艘か浜に打ち上げられていたものです。多くは沖の海へ消えて入ったままです。
環境保護、リサイクル、船の航行安全の為か、この写真に見えるように川から海を流れ出さないよう綱で係留し、灯を楽しむ事にとなっているようです。
☞ 寝てる間に、ボケ防止