8月17日 化け物退治
2006年 08月 17日
昔々、ある町外れに、化け物の出る屋敷がありました。
「よし、俺が行って、化け物を退治してやろう」
一人の若者が言いました。
「出て来たら、酒の肴にして食ってしまおう」
そんなことを言って、お酒を沢山用意し、1人で化け物屋敷に出掛けました。
さて、屋敷に入って待っていましたが、化け物は中々出てきません。
若者はすっかり退屈して、酒をどんどん飲み始めました。
そして、すっかり酔っぱらって、ぐっすりと寝込んでしまいました。
若者が気が付くと、もう朝でした。
「しまった。でも、化け物の奴、昨夜は出て来なかったぞ」
若者は屋敷の門を出ました。
そして、屋敷に向かって大声で叫びました。
「やい、化け物。昨夜は俺が怖くて出なかったんだな。だったら、もう二度と出て来るんじゃないぞ」
すると、屋敷の中から、化け物の声がしました。
「何を言ってやがる、俺が起こしても、全然起き無かった癖に」
「うひゃー、化け物だー」
驚いた若者は、大慌てで逃げていきました。
おしまい
ハイッ、お次ぎがヨロシイようで------。
明日8月18日の予告
化け物塀
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